7月輸入物価4.6%低下

ドイツ連邦統計局が8月28日発表した7月の輸入物価指数は前年同月比で4.6%低下した。下げ幅は4カ月連続で縮小したものの、依然として大きい。エネルギーが31.5%下落したことが最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いたベースでは下げ幅が1.4%にとどまった。

エネルギーでは石油製品が34.6%、天然ガスが33.5%、原油が29.8%低下。石炭(-25.5%)と電力(-24.5%)も大幅に下がった。

中間財は3.0%下落した。下げ幅はリグニン・セルロース(-16.3%)、樹脂(-10.9%)、鉄鉱石(-10.8%)、紙・段ボール(-6.8%)、電子部品(-5.2%)、非鉄金属鉱石(-3.1%)で大きかった。貴金属は23.9%上昇した。

投資財は0.5%低下した。これまでに引き続きスマートフォン(-7.3%)、タブレットPC(-7.2%)で下落幅が大きい。自動車・自動車エンジンは1.4%上昇した。

耐久消費財はマイナス0.4%。

非耐久消費財は0.1%低下した。豚肉が9.3%、家禽肉が11.3%、牛乳・乳製品が1.2%下落したのに対し、衣料品は2.8%、原薬は2.4%上昇した。

農産物はプラス0.4%となり、計6部門のなかで唯一、上昇した。リンゴが16.5%、かんきつ類が15.1%、コーヒー生豆が11.3%の幅でアップ。アーモンドは32.0%、家畜用豚は19.9%、パプリカは18.9%、天然ゴムは9.4%下がった。

輸入物価は前月比ではプラス0.3%となり、3カ月連続で上昇した。エネルギーが7.6%上昇。エネルギーを除いたベースでは0.1%の低下だった。

7月の輸出物価指数は前年同月比マイナス1.1%となり、5カ月連続で落ち込んだ。前月比は2カ月連続で横ばいとなった。

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