モノのインターネット(IoT)を基軸に事業を展開する独ボッシュ(シュツットガルト)は8月27日、自動駐車の実地テストを自動車大手の米フォード、米不動産会社ベッドロックと米国で共同実施すると発表した。米国初のインフラベースの自動バレーパーキング(AVP)ソリューションとなる。
デトロイト市コークタウン地区にある複合ビル群を利用してテストを行う。ボッシュは自ら開発したAVPソリューション、フォードは車両を提供。ベッドロックは駐車場の運営を引き受ける。
利用者は駐車場内のドロップオフエリアで車から降り、スマートフォンで空いている駐車スペースに自動運転で駐車するよう指示する。再び車を使用する際には、車両が自動運転でピックアップエリアまで出てくる。
テストを通して得られる情報を3社は将来のモビリティ開発に活用する。駐車スペースの有効利用度引き上げや、駐車場の利用車両を対象とする自動洗浄・充電などの付加サービス開発につなげる意向だ。
ボッシュは昨年、独自動車大手ダイムラーと共同でAVPサービスを開始した。独シュツットガルトにあるダイムラーのメルセデスベンツ博物館で訪問者に提供している。