コロナの追い風で石鹸売上急増、香水は25%減少

ボディケア・洗剤製造連盟(IKW)が8月26日発表した1-6月期(上半期)の独ビューティケア用品・家庭用ケア用品市場規模は81億ユーロとなり、前年同期比で3.9%増加した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に石鹸や洗剤の売り上げが大きく拡大。全体が押し上げられた。

家庭用ケア用品の売上高は12%増の26億ユーロへと拡大した。こまめに手洗いする人が急増したことから石鹸・シンデットは86.4%増加。洗剤も12%増えた。洗剤のなかでは表面洗浄剤が35.5%増、食器用洗剤が16.5%増と伸び率が特に大きかった。接触感染の予防に取り組む人の増加や外出の自粛、在宅勤務の急増が背景にある。

ビューティケア用品の売上高は0.9%増の55億ユーロと小幅な伸びにとどまった。他人との接触が減ったことから香水は24.8%減、メーキャップ化粧品は13.8%減と減少幅が大きかった。

ビューティケア用品・家庭用ケア用品の上半期輸出高は18%減の41億ユーロと大幅に落ち込んだ。ビューティケア用品が22.1%減の28億ユーロへと大きく後退。家庭用ケア用品も0.8%減の12億ユーロとやや縮小した。

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