ダイムラーの乗用車・バン子会社メルセデスベンツ(シュツットガルト)が6日発表した7-9月期(第3四半期)の乗用車販売台数は62万5,675台となり、前年同期比で1.2%増加した。四半期ベースで1年前の実績を上回るのは今年初めて。中国販売の好調が追い風となり主力ブランド「メルセデスベンツ」が3.9%増の61万3,770台へと拡大したことが大きい。超小型車ブランド「スマート」は56.6%減の1万1,905台と振るわなかった。
メルセデスベンツの販売台数を地域別でみると、アジア太平洋は14.0%増の28万8,350台へと大幅に拡大した。同地最大の中国が23.4%増の22万3,631台と好調で全体を強く押し上げた。同ブランドの販売に占める中国の割合は36.4%と3分の1を上回る。
足元の欧州は0.4%減の23万4,088台とやや減少した。本国ドイツは4.0%増の8万4,676台へと拡大した。
北米は9.8%減の8万1,859台で、米国は9.4%減の6万9,631台だった。
1-9月期の乗用車販売台数は157万865台で、前年同期を13.4%下回った。メルセデスベンツが10.2%減の154万8,859台へと後退。スマートは74.9%減の2万2,006台へと激減した。
メルセデスベンツの1-9月期の販売を地域別でみると、欧州は20.9%、北米は13.9%の幅で減少。アジアは中国が好調だったことから2.1%伸びた。中国は8.3%増の56万9,698台で、同ブランド全体の36.8%を占めた。
バンの販売台数は7-9月期が11.2%増の9万5,933台、1-9月期が13.2%減の22万1,879台だった。