無通院でもゲルベシャイン発行、コロナの感染拡大で臨時ルールが復活

ドイツの医師、医療機関、公的健康保険の代表で構成される連邦共同委員会(G-BA)は15日、風邪など軽度の呼吸器系疾患の場合は医師が電話診察だけで「労働不能証明書(ゲルベシャイン)」を発行できる臨時措置の再導入を決めた。秋に入り新型コロナウイルスの感染者数が再び増加していることを踏まえた措置。期間は19日から差し当たり年末までとなっている。

ゲルベシャインの発行を受けるためには本来、通院して医師の診察を受けなければならないが、このルールは今年3月9日から5月末までの期間、大幅に緩和。軽い風邪の症状、あるいは上気道(鼻、鼻腔、鼻咽腔、咽頭、喉頭)の炎症であれば電話診察でも発行できるようになった。新型コロナの流行で病院の負担が増えることを踏まえ、過度な負担が生じないようにする狙いがあった。

同ルールは6月1日付で廃止されたものの、新型コロナの感染者数がこのところ急増していることから、G-BAは再導入を決めた。電話診断で発行されたゲルベシャインでは労働不能期間が最大7日となる。快復しない場合は新たに発行することで最大7日、延長できる。

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