製造業の就労者数にコロナの影響、8月の減少幅は3.1%に

ドイツ連邦統計局が15日発表した製造業の8月の就労者数は551万7,000人(暫定値)となり、前年同月を3.1%下回った。新型コロナ危機の直撃を受けて、減少幅は2010年5月以来の高い水準となった。ほぼすべての部門で減少している。

落ち込みが最も大きかった部門は金属製造・加工で、5.7%に達した。これにゴム・樹脂製品(5.4%)、金属製品(4.5%)、電気設備、機械(ともに4.2%)、自動車・自動車部品(4.1%)が続いた。食品・飼料は1.1%減と減少幅が小さく、化学は1.5%増加した。

延べ就労時間は10.7%減の6億100万時間と大きく落ち込んだ。コロナ禍とそれに伴う操短のほか、比較対象の19年8月に比べ営業日数が1日少なかったことが反映されている。自動車・自動車部品(17.5%減)、金属製造・加工(15.8%減)、機械(13.2%減)、金属製品(12.5%減)、ゴム・樹脂製品(11.3%減)、電気設備(10.3%減)は2ケタ減となった。

給与支給総額は221億8,700万ユーロで、前年同月を5.7%割り込んだ。

統計は雇用規模50人以上の企業を捕捉対象としている。

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