9月小売売上、前年同月比で実質6.5%増加

ドイツ連邦統計局が10月30日発表した9月の小売売上指数(暫定値)は物価調整後の実質で前年同月を6.5%上回った。比較対象の2019年9月に比べ営業日数が1日、多かったという事情はあるものの、コロナ禍のなかで個人消費は堅調に推移している。

食料品店が6.8%増、非食料品店が6.5%増とともに大きく伸びた。感染リスクを避ける消費者が多いことを受けて通販が21.2%増と大幅に拡大。旅行の代わりに巣ごもり消費に励む傾向が強まったことから、家具・家電・DIY用品店も11.1%の高い伸びを記録した。

繊維・衣料品・靴・革製品店は7.3%減少した。在宅勤務の増加や社交の減少を受けてファッションニーズが低下していることが反映された格好。デパートなど総合的な小売店も9.9%減と振るわなかった。

1~9月の小売売上指数は前年同期比で実質3.3%増加した。食料品店が5.3%、非食料品店が2.2%の幅で拡大。通販は21.0%伸びた。家具・家電・DIY用品店も3.6%増と堅調だ。繊維・衣料品・靴・革製品店は23.5%、総合的な小売店は12.7%落ち込んだ。

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