独機械業界受注、9月は減少幅10%に縮小

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4日発表した独業界の9月の新規受注高は前年同月比で実質10%減となり、減少幅は新型コロナウイルス感染症の影響が鮮明になった4月以降の最低を3カ月連続で更新した。国内受注は比較対象である昨年9月の水準が低かったこともあり10%増加。8か月ぶりに拡大した。国外は昨年9月の水準が高かった影響で16%落ち込んだ。VDMAの主任エコノミストは欧州の多くの国でロックダウンが再導入されていることを踏まえ、新規受注の減少幅が再び拡大する可能性を排除できないとの見方を示した。

新規受注を特殊要因によるブレが小さい3カ月単位の比較でみると、7-9月期(第3四半期)は前年同期を実質14%下回った。国内が10%、国外が16%減少。国外の内訳はユーロ圏が16%減、ユーロ圏外が17%減だった。

1-3月期(第1四半期)はコロナ禍の影響が比較的小さく、新規受注の減少幅は前年同期比で2%にとどまった。コロナ禍第1波のピークに当たる4-6月期(第2四半期)はこれが30%へと拡大したものの、7-9月期は同14%に縮小したことから、1-9月期全体では同15%となった。新規受注は1月に前年同月比で実質7%増加したのを最後に減少が続いている。

上部へスクロール