鉱工業生産6カ月連続増加、10月は+3.2%に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した10月の鉱工業生産指数(2015年=100、暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比3.2%増の97.9となり、6カ月連続で上昇した。製造、エネルギー、建設の3部門すべてで改善した。

製造は3.3%増加した。中間財が4.0%、投資財が5.2%の幅で上昇。自動車の上げ幅は9.9%に達した。消費財は2.4%減となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。

エネルギーは4.0%増、建設は1.6%増で、ともに3カ月連続で上昇した。

10月の鉱工業生産は新型コロナ危機が本格化する直前の2月に比べると実質4.9%低い水準。自動車では6%強、下回っている。

鉱工業生産を特殊要因によるブレが小さい2カ月単位の比較でみると、9~10月は前の期の7~8月を実質4.1%上回った。製造と建設はともに4.0%増加した。

経済省は新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりし、ロックダウン(都市封鎖)終了の目途が立たないことを指摘。製造業新規受注は増加が続いているものの、同業界の景気の見通しは依然として不透明だとの見方を示した。

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