自動車部品系複合企業のボッシュ(シュツットガルト)は7日、固体酸化物形燃料電池(SOFC)ベースの定置発電システムを2024年から量産すると発表した。提携先の英セレス・パワー(Ceres Power)との協業関係を深化させる。
1億ユーロのケタ台の投資を行い、独バンベルク、ヴェルナウ、ホムブルク工場で生産する。年産能力は約200メガワットで、消費者およそ40万人の需要に相当する。小型の分散型電源として都市や工場、流通施設、電算センター、充電インフラなどで使用されることを想定している。
セレス・パワーはSOFCセル、スタック技術の有力企業。ボッシュは2018年8月に同社と開発提携し、2019年秋にはパイロット生産をドイツで開始した。今年1月にはセレス・パワーに約18%出資している。パイロット生産で成果を上げたことから、量産に踏み切る。