ダイムラー―21~25年に700億ユーロ超を投資―

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は3日、2021年から25年の5年間の研究開発・有形固定資産投資を700億ユーロ超とする計画を監査役会が承認したと発表した。最大部門の乗用車ではコストを削減するために25年の投資額を19年比で20%以上、圧縮する。

ダイムラーはこのほか、自動車業界の構造転換に対応するために10億ユーロ規模の「トランスフォーメーション基金」を設立することも明らかにした。同基金は従業員の代表機関である事業所委員会の要望を受けたもので、ドイツ国内の工場と雇用を維持することが狙い。背景には国内エンジン工場の雇用削減を目指す経営陣と、エンジン工場での代わりの製品の生産を求める従業員が対立したことがある。

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