第3四半期の乗用車輸出17%減少

ドイツ連邦統計局がこのほど発表した第3四半期の乗用車輸出高は前年同期比17.2%減の231億ユーロとなり、コロナ禍で輸出が激減した2020年第2四半期(155億ユーロ)以来の低水準へと落ち込んだ。半導体をはじめとする部品不足で生産が滞ったことが響いた格好。輸入高も29.8%減の112億ユーロと振るわなかった。

減少幅が大きかったのは内燃機関車で、輸出高は44.8%減の85億ユーロ(25万4,000台)、輸入高は49.8%減の43億ユーロ(21万3,900台)へと落ち込んだ。

電気自動車(EV)は好調で、輸出高は26.9%増の29億ユーロ(6万9,800台)、輸入高は58.4%増の17億ユーロ(5万9,700台)へと伸びた。マイルドハイブリッドも輸出高が126.8%増の33億ユーロ(7万1,200台)、輸入高が22.4%増の7億ユーロ(2万9,500台)へと拡大している。

乗用車の最大の輸出先国は米国で、輸出高は32億ユーロ(12.9%減)だった。これに中国が29億ユーロ(27.2%減)、英国が20億ユーロ(33.7%減)で続いた。

最大の輸入先国も米国で、額は16億ユーロ(12.6%減)。2位はスペインで12億ユーロ(45.8%減)、3位はチェコで9億ユーロ(34.9%減)だった。

EVの輸出高では英国向けが最も多く、5億2,000万ユーロ(68.9%増)に上った。これにノルウェーが3億8,300万ユーロ(4.0%減)、米国が3億8,100万ユーロ(0.1%減)で続いた。

EVの輸入先国1位は米国(60.0%増の3億6,600万ユーロ)、2位は韓国(99.9%増の2億600万ユーロ)、3位はチェコ(36.8%増の2億300万ユーロ)となっている。韓国の現代自動車と起亜自動車はEV販売を強化中だ。

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