ドイツ連邦統計局が21日発表した宿泊・飲食業界の2021年の売上指数(2015年=100)は物価調整後の実質で前年比2.2%減の62.5となり、統計を開始した1994年以降の最低を記録した。減少幅はコロナ禍1年目の前年(39.0%)に比べ小さいものの、売上水準はコロナ禍前の19年を40.3%下回っている。
飲食が4.0%減と大きく落ち込んだ。宿泊は1.3%増加した。
12月の宿泊・飲食業界売上は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を21.1%下回り、2カ月連続で2ケタ減となった。新型コロナウイルスの感染防止策強化が響いた格好で、宿泊は27.2%、飲食は18.2%落ち込んだ。
新型コロナの感染が国内で本格化する直前の20年2月に比べると12月の宿泊・飲食業界売上は実質41.6%低い。低下幅は宿泊で47.4%、飲食で39.1%に上る。