RWE―「グリーンアンモニア」ターミナルを独北部に建設―

エネルギー大手の独RWEは18日、ドイツ北部のブルンスビュッテル港にグリーンアンモニアの輸入ターミナルを建設すると発表した。RWEは今月上旬、政策金融機関のドイツ復興金融公庫(KfW)、蘭天然ガス大手ガスニーと共同で同港にLNGターミナルを設置することで基本合意したばかり。ロシアのウクライナ侵攻を受け、エネルギーの輸入先多様化と脱炭素化に向けた動きがドイツで加速してきた。

再生可能エネルギー電力で作られるグリーン水素ベースのアンモニアの輸入ターミナルを建設し、2026年から操業を開始する。処理能力は当初およそ30万トンで、200万トンに拡大することを視野に入れている。ターミナルにはクラッカーを設置してアンモニアを水素に還元し、パイプラインで産業顧客に供給する意向だ。投資額は数億ユーロ。

KfWなどと同港に設置するLNGターミナルについては将来的にグリーン水素、およびアンモニアなど水素誘導体用のターミナルとして活用することを考えている。ロベルト・ハーベック経済・気候相は、RWEのグリーンアンモニア輸入ターミナルはドイツの水素供給で大きな役割を果たすだけでなく、LNGターミナルをグリーン水素・水素誘導体ターミナルへと転換するためのノウハウ獲得にも寄与すると期待を示した。

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