ドイツの一般世帯から回収された包装材の量が2020年は650万トンとなり、前年を9.3%上回った。新型コロナウイルスの感染拡大でネット通販の利用が増えたことが背景にあるもようだ。1人当たりに換算すると、6キログラム増えて78キログラムとなった。
包装ゴミの内訳をみると、最も多いのは軽量包装材(プラスチック、軽金属、複合材料製)で270万トン(1人当たり32キログラム)に上った。これにビンが210万トン(25キログラム)、紙・板紙・段ボールが170万トン(20キログラム)で続いた。
増加量が最も多かったのは紙・板紙・段ボールで、1人当たり3キログラムに上った。ビンは2キログラム。軽量包装材は増減がなかった。
回収された包装材650万トンのうち、ごみ処理施設ないしリサイクリング事業者に引き渡された量は640万トンに上った。そのうちの79%(510万トン)はリサイクルされている。12%(80万トン)は焼却施設などでエネルギーとして利用された。
回収された包装材の量は州によって大きく異なる。最大のラインラント・ファルツ州が94キログラムに達したのに対し、最小のベルリン州は52キログラムにとどまった。ラインラント・ファルツはベルリンに比べ81%多い。