2月電機輸出6.6%増加、3月からは戦争の影響

独電気電子工業会(ZVEI)が20日発表した同国の2月の電機製品輸出高は前年同月比6.6%増の184億ユーロに拡大した。2月24日に始まったウクライナ戦争の影響は3月から出てくるとZVEIはみている。2月の電機輸入高は15.8%増の184億ユーロだった。

2月は先進国向けの輸出が8.3%増と120億ユーロと全体をけん引した。チェコ(21.3%増の10億ユーロ)、韓国(20.4%増の2億6,200万ユーロ)、米国(14.0%増の17億ユーロ)、オランダ(11.9%増の10億ユーロ)向けは2ケタ台の伸びを記録。イタリアは9.6%増の9億2,200万ユーロ、スイスは7.4%増の6億3,300万ユーロ、日本は6.4%増の2億9,400万ユーロだった。英国は0.3%増の7億2,500万ユーロと小幅な伸びにとどまった。

新興国向けは64億ユーロで、3.6%の増加だった。2ケタ増となったのはインド(24.2%増の2億900万ユーロ)、ロシア(11.7%増の2億8,700万ユーロ)、タイ(11.4%増の9,200万ユーロ)、ブラジル(10.9%増の1億1,400万ユーロ)。中国は3.3%増の20億ユーロだった。メキシコ(0.4%減の1億9,900万ユーロ)、マレーシア(4.5%減の1億7,700万ユーロ)、ポーランド(5.5%減の8億5,700万ユーロ)、トルコ(9.6%減の2億4,600万ユーロ)、ウクライナ(10.6%減の4,100万ユーロ)は落ち込んだ。

1~2月の電機輸出高は前年同期比5.1%増の361億ユーロだった。同輸入高が14.0%増の384億ユーロと大きく伸びたことから、ドイツは同分野で23億ユーロの貿易赤字を計上した。

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