インフレ率さらに上昇、4月は7.4%に

ドイツ連邦統計局が4月28日発表した同月の消費者物価指数(暫定値)は前年同月比7.4%増となり、インフレ率は前月の7.3%から一段と高まった。食料品の上げ幅が6.2%から8.5%へと拡大。全体が強く押し上げられた。エネルギーは同39.5%から35.3%に低下したものの、水準自体は依然として極めて高い。

エネルギー価格の大幅上昇やサプライチェーンのひっ迫を背景とする物価の高騰はロシアのウクライナ侵攻で加速した。両国は小麦やひまわり油の主要産地であることから、スーパーなどでは穀物粉と食用油が極端な品薄となっており、陳列棚が空になっている店舗も多い。このため食料品の価格調査を適切に行えていない可能性があり、エコノミストの間には、同分野の価格上昇率は統計局の公式数値を上回っているとの見方もある。

消費者物価は前月比でも0.8%上昇した。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が7.8%、前月比が0.7%だった。

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