フラポート―露空港への出資継続―

独フランクフルト空港の運営会社フラポートは9日、ロシアのサンクトペテルブルクにあるプルコヴォ空港への出資を継続する意向を明らかにした。フラポートは地元ヘッセン州とフランクフルト市が過半数株を持つ公有企業。同社は声明で、ウクライナへのロシアの侵攻を批判し、対露制裁を全面的に支持するとしながらも、同空港保有株を現時点で手放せば納税者資産の喪失につながるうえ、侵略者のプーチン大統領を利すると指摘。ブルコヴォ空港への出資を続けるのは利益を得るためではないと強調した。

フラポートは2009年、ブルコヴォ空港運営会社ノーザン・キャピタル・ゲートウェイ(NCG)に資本参加した。出資比率は現在25%。NCGには西側諸国の制裁対象となっている露VTB銀行も出資している。

フラポートは、ロシアに対する新たな制裁が課された場合や、ブルコヴォ空港が軍事利用された場合は同空港への出資を見直し可能性があるとの立場を表明した。これまでのところ軍事利用は確認されていないとしている。

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