4月の卸売物価23.8%上昇、2カ月連続記録更新

ドイツ連邦統計局が16日発表した4月の卸売物価指数は前年同月比の上げ幅が23.8%に達し、統計を開始した1962年以降の最高を2カ月連続で更新した。ウクライナに対するロシアの軍事侵攻が前月に引き続き反映された格好。上昇率は特に原料、エネルギー、食料品で大きかった。

卸売物価を最も強く押し上げたのは石油製品で、上昇率は63.4%に達した。前月(同70.5%)に比べると小さいものの、水準は依然として極めて高い。このほか固形燃料(70.9%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(56.3%)、鉱石・金属(55.7%)、化学製品(44.4%)、牛乳・乳製品・たまご・食用油脂(29.7%)などで上げ幅が大きかった。

卸売物価は前月比でも2.1%上昇した。動物が23.9%、食肉・肉製品が9.6%上昇。石油製品は急騰した前月の反動で3.6%低下した。

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