独電気電子工業会(ZVEI)が16日発表した同国の3月の電機輸出高(サービスを含む)は前年同月比5.1%増の207億ユーロへと拡大した。ロシアのウクライナ侵攻にもかかわらず拡大基調を保った。1-3月期の輸出高は5.1%増えて573億ユーロとなった。
3月は最大の仕向け先国である中国が13.2%増の25億ユーロ、同2位の米国が15.3%増の20億ユーロとともに大きく伸びた。欧州連合(EU)は4.4%増の112億ユーロ。オランダが13.2%増の11億ユーロ、イタリアが9.4%増の11億ユーロ、フランスが8.9%増の13億ユーロと好調だった。EUを離脱した英国は0.4%増の9億1,800万ユーロと伸び率が小さい。ポーランドは9.0%減の9億2,100万ユーロへと大きく落ち込んだ。
戦争当事国であるロシアは79.6%減の6,700万ユーロ、ウクライナは54.4%減の2,300万ユーロとともに激減した。
3月の電機輸入高は前年同月比10.5%増の204億ユーロと大きく拡大した。1-3月期は前年同期比12.7%増の597億ユーロを記録。輸出高を上回った。ZVEIのチーフエコノミストは「四半期ベースで前回、輸入超過となったのは20年以上前だ」と述べた。