マンツ―電池分野でダイムラー・トラックと戦略協業―

電池製造装置の有力メーカーである独マンツは23日、商用車大手のダイムラー・トラックと戦略協業合意したと発表した。第3者割当増資を通して出資を受け入れるほか、車載電池のパイロット生産ラインを供給する。

ダイムラー・トラックから3,060万ユーロの出資を受ける。出資比率は約10%。カルテル当局の承認を得て取引が成立すると、上海電気(19.64%出資)など既存株主の持ち株比率は低下する。

ダイムラー・トラックは西南ドイツのマンハイム工場で今後、リチウムイオン電池セルを開発し、電池システムとともにパイロット生産することを計画している。60以上の設備が設置される予定。その大部分をマンツが供給する。両社はトラック・バス向けの電池技術と生産プロセスの開発でノウハウを持ち寄ることでも合意した。

ダイムラー・トラックの駆動部品グローバル生産統括責任者は「マンツとのパートナーシップを通して我々は欧州で電気駆動技術生産のベンチマークとなるソリューションを実現する」と述べるとともに、将来はパイロット生産にとどまらず量産も考えていることを明らかにした。

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