エルゴ―CASE時代の新サービス提供へ、合弁設立―

保険大手の独エルゴは19日、親会社ミュンヘン再保険などと共同で自動車関連のサービス会社モビリティ・テクノロジー・センター(MTC)を設立したと発表した。車両の電動・自動運転化、IoT端末化、情報通信技術を利用した新サービスの登場などCASE時代の到来を踏まえ、保険会社、自動車メーカー、移動サービス事業者向けにサービスを提供する。

MTCをミュンヘンに設立した。エルゴ、ミュンヘン再保険のほか、ミュンヘン工科大学車両技術講座のマルクス・リーンカンプ教授が設立したコンサルティング会社マリブ(MaLiBu)、自動車向けソリューション開発のインテック(in-tech)が出資している。

車載コンピューターとセンサーのデータを活用し、保険会社など向けにオーダーメイドの保険ソリューションやモビリティサービスを開発する。例えば車載電池であれば、すべての機能を標準に基づいて比較し、実際の使用環境下でのセルの劣化を分析・予測するためのモデルを開発する。これをもとに電池向けの保険商品を開発できる。

運転支援システムであれば、事故発生時などの安全性評価を提供。自動車メーカーはこれをもとに車両販売や運転支援システムの利用を促進できる。

モビリティサービス事業者向けには、車両へのオンデマンド保険(必要なときに必要な物にだけかけるインターネット保険)の統合、リスク管理コンセプトの開発などを提供する。

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