タランクス―SOMPOのブラジル事業を部分買収―

独保険大手タランクスは24日、子会社HDIインターナショナルがSOMPOホールディングスからブラジルのコンシューマー事業を取得することで合意したと発表した。長期の成長が見込まれるラテンアメリカ最大のブラジルで事業を強化する。HDIインターナショナルは取引成立後、ブラジルの損害保険市場で7位、自動車保険市場で4位に浮上する。

HDIインターナショナルの現地法人HDIセグロスがSOMPOの現地法人SOMPOセグロスからコンシューマー事業を譲り受ける。まずはSOMPOに約10億5,000万レアルを支払う。クロージング後に取引価格の調整が行われる。来年半ばの買収手続き完了を見込む。

HDIセグロスは従業員数が1,300人強で、2021年の保険料収入は約37億レアル(5億8,000万ユーロ)だった。SOMPOとの取引が完了すると、同収入は約55億レアル(8億6,000万ユーロ)に拡大する。

ブラジルのコンシューマー向け保険市場は競争が激化している。市場で優位に立つためには規模の効果が重要となっていることから、SOMPOは事業の選択と集中を進めることにした。

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