「下期にインフレ率低下へ」=Ifo、値上げ計画の企業が小売を除き減少

Ifo経済研究所が5月27日発表した同月のドイツ価格計画指数(DI)は前月の61.8ポイントから57.8ポイントへと低下し、上昇にようやく歯止めがかかった。水準自体は依然として極めて高いものの、調査担当者はこれを踏まえ、インフレ率が下半期に徐々に低下していき、現在の前年同月比7%超から同6%未満へと下がるとの見方を示した。2022年全体では約6%を見込んでいる。

Ifoは月例の企業景況感調査の一環として今後3カ月の販売価格見通しを質問している。企業は「値上げする」「据え置く」「値下げする」のどれかを選んで回答。「値上げする」の回答比率から「値下げする」の回答比率を引いた数に季節要因を加味したものが価格計画指数となる。すべての企業が「値上げする」と答えれば同指数は100ポイントとなり、すべての企業が「値下げする」とすればマイナス100ポイントとなる。

5月の価格計画指数を業界別でみると、小売を除いてすべて低下した。製造は72.6ポイントから67.4ポイント、卸売は79.3ポイントから68.1ポイント、サービスは51.4ポイントから46.7ポイント、建設は64.7ポイントから56.9ポイントへと下がっている。小売は77.4ポイントとなり、前月を1.8ポイント上回った。

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