4月輸出4.4%増加、ロシア向けは10%減

ドイツ連邦統計局が3日発表した4月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節調整ベースで前月比4.4%増の1,264億ユーロへと拡大した。増加は2カ月ぶり。ユーロ加盟国向けが5.9%、欧州連合(EU)域外向けが4.7%の幅で増加。EUのユーロ非加盟国向けは0.6%増と小幅な伸びにとどまった。

ロシア向けは10.0%落ち込んだ。前月も同60%以上、落ち込んでおり、輸出の縮小に歯止めがかかっていない。同国のウクライナ侵攻を受けて発動された制裁や貿易環境の悪化、企業の自主的な決断が反映されている。

4月の輸入高(暫定値)は営業日数・季節調整ベースで前月比3.1%増の1,228億ユーロとなり、3カ月連続で拡大した。ユーロ圏からは1.7%増、EUのユーロ非加盟国とEU域外からはそれぞれ3.8%増だった。ロシアからの輸入は16.4%減と大きく後退した。

貿易収支は35億ユーロの黒字だった。黒字幅は前月の19億ユーロから拡大したものの、前年同月の161億ユーロからは大幅に縮小した。

1~4月の輸出高は4,894億ユーロで、前年同期を10.9%上回った。同輸入高は24.8%増の4,662億ユーロと大きく伸びた。

非調整ベースの4月の輸出高は前年同月比9.2%増の1,222億ユーロ、輸入高は25.2%増の1,209億ユーロだった。

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