ドイツ連邦雇用庁(BA)が5月31日発表した同月の失業者数は226万人となり、前月を5万人下回った。コロナ禍の発生で悪化した労働市場の回復が続いており、季節要因を加味したベースでも4,000人減少した。デートレフ・シェーレ長官は、コロナ規制の大幅緩和を受け、特に小売、サービス部門で大きく改善していると述べた。ウクライナ戦争とサプライチェーンのひっ迫については懸念材料との見方を示した。
5月の失業率は4.9%で、前月から0.1ポイント低下した。前年同月に比べると1.0ポイント低い。
国際労働機関(ILO)基準の4月の失業率は3.2%となり、前月を0.3ポイント上回った。
新規に操短の届け出対象となった被用者の数は5月1~24日に計7万7,000人となり、5カ月連続で減少した。コロナ規制の緩和を受け流通とサービス業で大幅に縮小したことが大きい。
5月の求人件数は86万5,000件で、前年同月を21万1,000件上回った。季節要因を加味した前月比でも9,000件増加。求人指数BA-Xは前月を1ポイント上回る139へと上昇した。