独金属労組IGメタルは11日、9月に始まる電機・自動車・機械業界の労使交渉で8%の賃上げを要求することを正式決定した。現在の高インフレが賃金物価スパイラルに発展することを警戒する政府は大幅なベースアップの見合わせを求めているものの、IGメタルは景気を底支えするためには所得の拡大を通した消費の安定化が必要だと強調。また、業界企業の大半は受注も利益も好調で、大幅な賃上げを実施できるとの見解を示した。平和義務が終了する10月28日までに労使合意を実現できない場合は、ストライキを通して圧力を強める意向だ。
IGメタルは過去2年間、コロナ禍を受けて賃上げを見合わせてきた。この事情も今回の大幅ベア要求につながっている。