独電気電子工業会(ZVEI)が14日発表した5月の電機製品輸出高は前年同月比11.9%増の191億ユーロへと拡大した。2ケタ増は今年初めて。製品調達コストの上昇分が輸出価格に上乗せされたことから額が膨らんだ。
ユーロ加盟国向けは8.8%増えて59億ユーロとなった。計18カ国のうち14カ国向けで増加。フランスは13.3%増の12億ユーロ、スペインは8.6%増の6億1,100万ユーロ、イタリアは5.9%増の9億1,400万ユーロへと拡大した。
ユーロ圏外向けは132億ユーロで、増加幅は13.2%に上った。日本向けは45.2%増の2億7,700万ユーロと伸び率が特に大きい。米国(34.6%増の20億ユーロ)、韓国(28.1%増の2億9,600万ユーロ)向けも大幅に増えた。英国は10.7%増の7億2,600万ユーロ、中国は9.2%増の22億ユーロ、ポーランドは8.9%増の10億ユーロ、チェコは1.7%増の8億3,900万ユーロだった。ウクライナは36.1%減の2,700万ユーロ、ロシアは65.8%減の1億700万ユーロと大きく落ち込んだ。
5月の電機製品輸入高は前年同月比21.2%増の196億ユーロに拡大した。輸出高を5億ユーロ上回っている。
1~5月の輸出高は952億ユーロで、前年同期を5.8%上回った。内訳はユーロ圏が4.4%増の309億ユーロ、ユーロ圏外が6.5%増の643億ユーロ。同期の輸入高は14.3%増の1,001億ユーロと大きく伸びており、ドイツは電機分野で4,900万ユーロの貿易赤字を計上した。