軸受大手の独シェフラーは25日、スウェーデン同業エバリックスを投資会社トリトンから取得することで合意したと発表した。高い成長が見込まれる産業向けリニア軸受事業を強化する。
約5億8,200万ユーロで買収する。これには純債務(約1億2,000万ユーロ)が含まれていない。シェフラーは同債務を引き受けることから、買収総額はおよそ7億ユーロとなる。独禁・貿易法上の審査を経て買収手続きが年末に完了すると見込んでいる。
エバリックスはスウェーデンのSKFグループのリニア軸受事業をトリトンが2018年に買収して設立した企業。アクチュエーター、リフティングコラム、ボールねじ、ローラーねじ、リニアガイドなどを手がける。欧米とアジアに製造・カスタマイズ拠点6カ所、世界15カ国に販売拠点16カ所を展開するほか、販売パートナー約550社を持つ。売上高は昨年2億1,600万ユーロ。今年は約2億5,000万ユーロに拡大する見通しだ。
シェフラーは製品ポートフォリオ、製造、販売、研究開発面でシナジー効果を見込んでいる。