化学大手の独コベストロは8日、積層造形材料事業を米・イスラエル系の3D印刷機メーカー、ストラタシス(Stratasys)に売却することで合意したと発表した。製品ポートフォリオを最適化する戦略の一環。トーマス・テッパー取締役(財務担当)は「積層造形は成長しているが、競争が厳しい市場でもある」と述べた。
当該事業を約4,300万ユーロで譲渡する。業績に応じてアーンアウトを最大3,700万ユーロ上乗せする。来年1-3月期の売却手続き完了を見込む。
今回の取引に伴いオランダ、ドイツ、米国、中国の研究開発・生産施設とオフィス、全世界の取引関係がストラタシスに移管される。取引対象には蘭DSMから昨年取得した樹脂・機能性材料事業が含まれる。