BMW―4-6月期販売減も売上は大幅増に―

高級車大手の独BMWが3日発表した2022年4-6月期(第2四半期)決算の売上高は347億7,000万ユーロとなり、前年同期を21.6%上回った。華晨中国汽車(ブリリアンス)との合弁会社、BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)への出資比率を2月に従来の50%から75%へと拡大し子会社化したことで、水準が押し上げられた。半導体やワイヤーハーネス不足で生産が滞ったことから、販売台数は19.8%減の56万3,187台へと大きく落ち込んだ。

営業利益(EBIT)は34億2,600万ユーロで、前年同期を31.5%下回った。比較対象の21年4-6月期はアドブルー(尿素水溶液)タンクのカルテルに絡んで計上していた引当金を取り崩したことで同利益が押し上げられており、今年4-6月期はその反動が出た格好だ。純利益も36.4%減の30億4,700万ユーロへと落ち込んだ。

主力の乗用車部門の売上高は20.1%増の300億1,500万ユーロに拡大した。営業利益は37.7%減の24億6,300万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の15.8%から8.2%へと落ち込んだ。

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