Ifo経済研究所が1日発表した独化学業界の8月の景況感指数(DI)はマイナス33ポイントとなり、前月(-14ポイント)を19ポイント下回った。現状判断を示す指数がプラス22ポイントからマイナス8ポイントへと30ポイントも下がったことが特に響いた。今後6カ月の見通しを示す期待指数はマイナス45ポイントからマイナス55ポイントへと低下し、1991年以来の低水準へと落ち込んだ。
化学業界は天然ガス消費量が最も多い。ロシアが天然ガスの供給量を大幅に削減していることから、エネルギーコストが大幅に上昇。ガス不足で操業停止に追い込まれる懸念も大きい。生産計画を示す指数はマイナス38ポイントとなり、前月のマイナス27ポイントから一段と低下した。
原材料不足に関しては状況がやや緩和した。不足しているとの回答は50%に上ったものの、前月を4ポイント下回った。