ドイツ鉄道(DB)は4日、炭素中立のモビリティ実現に向けオーストラリアのエネルギー大手フォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズ(FFI)と包括協業の基本合意を締結したと発表した。2040年までの炭素中立実現に向けグリーン水素などを投入するとともに、グリーン燃料の物流、サプライチェーンで協働する。
協業の第1弾として、ディーゼル機関車・列車のグリーン化を進める。エンジンを改良して、グリーン水素と、その派生物であるグリーンアンモニアで走行できるようにする。
FFIは豪鉄鉱石大手フォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG)の傘下企業。再生可能エネルギー電力を用いて水素とその派生物を生産している。グリーン水素系燃料の活用を目指すドイツへの売り込みを積極的に展開しており、化学大手コベストロ、エネルギー大手エーオンとは供給の基本合意をすでに締結済みだ。