半導体大手のインフィニオンは11日、ミュンヘンで開催される国際コンポーネント・システム・アプリケーション専門見本市「エレクトロニカ2022」(15~18日)にスマートエアコンを出展すると発表した。産業パワーコントロール部門のペーター・ヴァーヴァー社長は、「半導体はグリーン・デジタル・トランスフォーメーションに様々な形で貢献する。すべてのコネクテッド・アプリケーションの心臓だ」と指摘したうえで、スマートエアコンはその一例だと述べた。
インフィニオンが出展するエアコンはセンサーとコントローラーを装備しており、室内にいる人の場所と数を匿名化して分析。ファンのスピードや風の届く範囲を最適化し、快適性と省エネをともに実現する。また、室温、二酸化炭素(CO2)濃度、空気の質を測定し、適切な時期にフレッシュな涼風を送る。予知保全機能を備える。
エッジコンピューティング技術を採用しているため、データは基本的にエアコン内で処理される。クラウドに送信されるのは必要最低限のデータに限られる。