LNG再ガス化船がドイツに初到着

LNG(液化天然ガス)を再ガス化する浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)「ネプチューン」が23日、独北東部のリューゲン島ムクラン港に入港した。FSRUがドイツに入るのは初めて。当局の承認を得て稼働を開始する予定だ。同FSRUをチャーターしたエネルギー企業ドイチェ・リガスは、技術的には12月1日の運転開始が可能だとしている。

ネプチューンは韓国のサムスン重工業が建造したノルウェー船籍のFSRU。ドイチェ・リガスは7月、仏トタルエナジーズと傭船契約を結んだ。ムクラン港で喫水調整を行うとともに、ガスパイプライン接続用のアダプターを設置し、投入地のルブミン港に移動する。

ドイツではロシア産天然ガスへの依存を引き下げるため、政府がこれまでにFSRU6隻をチャーターした。年末年始にも独北西部のヴィルヘルムスハーフェン港で1隻目の運転が始まる予定だ。ネプチューンを用いてルブミンで行われる再ガス化事業は民間のプロジェクトで、政府の取り組みとは関係がない。

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