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2022/11/30

経済産業情報

カタールが独にLNG供給へ、26年から15年間

この記事の要約

エネルギー大手の米コノコフィリップスは29日、カタール産の液化天然ガス(LNG)をドイツに供給すると発表した。カタール国営石油会社カタール・エナジーから供給を受け、独北部のブルンスビュッテル港に輸送する。ドイツはロシア産 […]

エネルギー大手の米コノコフィリップスは29日、カタール産の液化天然ガス(LNG)をドイツに供給すると発表した。カタール国営石油会社カタール・エナジーから供給を受け、独北部のブルンスビュッテル港に輸送する。ドイツはロシア産天然ガスへの高い依存度を引き下げるため、調達先の多様化を推進しており、政府は世界3位の埋蔵量を持つカタールにも供給を要請している。

コノコフィリップスはカタールのガス田「ノースフィールド・イースト」と「ノースフィールド・サウス」で産出されるガスを2026年からドイツに供給する。供給量は年200万トン以上で、供給期間は最低でも15年となっている。ドイツのロベルト・ハーベック経済・気候相は2045年までの炭素中立実現に向け遅くとも40年から天然ガスの国内消費量を減らしていかなければならない事情を踏まえ、「15年は素晴らしい(期間だ)」と述べた。

カタールのアルカービ石油相はドイツへのLNG供給に向け複数の独企業とも交渉していることを明らかにした。

ブルンスビュッテル港では浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)が年末~来年初頭に稼働を開始することになっている。

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