軸受大手のシェフラーは16日、フランスのグリーン水素製造事業者ライフ(Lhyfe)と協業の基本合意を締結したと発表した。ドイツ南部のヘアツォーゲンアウラハ本社工場に水電解槽を設置。ライフが水素を生産し、シェフラーなどに供給する。シェフラーは自社の生産事業で2030年までの炭素中立実現を目指しており、グリーン水素を使用することで同工場の二酸化炭素(CO2)排出量を削減する考えだ。
容量15メガワット(MW)の水電解槽を設置し、2025年から稼働させる。1日当たり水素を約3.7トン生産。ヘアツォーゲンアウラハ工場のほか、周辺地域の自治体や水素補給スタンドに供給する。電解槽で発生する排熱は同工場で利用する。
シェフラーは水電解槽で水を水素と酸素に分解する水電解スタックを開発・製造している。同社はこの技術をライフとの協業に持ち寄る。