ドイツ連邦統計局が3日に発表した12月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比8.6%増となり、これまでに引き続き大きく上昇したものの、上げ幅は前月の10.0%から大幅に縮小した。インフレ率の低下は2カ月連続。エネルギー価格の高騰とそれに伴う各種製品の値上がりを背景に10月には東西ドイツ統一後最高の10.4%に達していた。
エネルギーの上昇率は24.4%となり、前月の38.7%から大幅に縮小。食料品も21.1%から20.7%へとやや鈍化した。物価の構成比重が53%に上るサービスは3.9%となり、前月を0.3ポイント上回った。
消費者物価は前月比では0.8%低下した。下落は2カ月連続。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比で9.6%となり、前月を1.7ポイント下回った。前月比も0.0%からマイナス1.2%へと大幅に低下している。
2022年の平均インフレ率は7.9%で、統一後の最高を記録した。EU基準では同8.7%だった。