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2023/1/11

総合 - ドイツ経済ニュース

製造業新規受注が20年7月以来の低水準に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が6日発表した11月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月比5.3%減の97.3(暫定値)と大幅に落ち込み、コロナ禍初期の20年7月以来の低水準とな […]

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が6日発表した11月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月比5.3%減の97.3(暫定値)と大幅に落ち込み、コロナ禍初期の20年7月以来の低水準となった。経済省はサプライチェーンのひっ迫を背景に受注残高が極めて高い水準にあることを踏まえ、生産が大きく低下することはないとしながらも、「製造業は厳しい冬を経験することになる」との見方を示した。

国外受注が8.1%減と大幅に低下した。ユーロ圏(ドイツを除く)が10.3%減、ユーロ圏外が6.8%減とともに大きく後退している。国内は1.1%減だった。

大型受注が少なかったことが受注水準を強く押し下げており、大型受注を除いたベースでは減少幅が2.9%だった。

新規受注を部門別でみると、投資財は8.5%減となり、足を強く引っ張った。ユーロ圏が14.7%減、ユーロ圏外が11.1%減とともに2ケタ台の落ち込みとなっている。

中間財は0.9%落ち込んだ。減少は4カ月連続。国内が1.0%、ユーロ圏が3.2%縮小。ユーロ圏外は1.1%増加した。

消費財は0.7%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。足かせとなったのはユーロ圏で9.6%減少。国内も0.4%低下した。ユーロ圏外は前月の反動もあり7.2%増と大幅に伸びている。

業界別でみると、その他の輸送機器(電車や航空機)が40.9%減と大きく縮小。金属製品(9.2%減)、機械(7.3%減)、金属製造(2.9%減)も振るわなかった。自動車・自動車部品は1.1%増、化学は2.4%増、医薬品は8.2%増だった。

10月の製造業新規受注は当初の前月比0.8%増から0.6%増へと下方修正された。

11月の製造業売上高(暫定値)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月を2.1%上回った。10月については当初の0.2%減から0.4%減へと下方修正された。

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