レゾナック―インフィニオンとの提携強化―

レゾナック(昭和電工と昭和電工マテリアルズの統合で年初に設立された新会社)は12日、独半導体大手インフィニオンとの提携を強化すると発表した。SiCパワー半導体に使用される材料について新たな供給・協力契約を締結。2021年に締結した供給・共同開発契約を補完・拡大する。

SiC半導体はシリコン (Si) と炭素 (C) で作られる化合物半導体。従来のシリコン半導体に比べ電力消費量と発熱によるエネルギー損失が少ない。電気自動車(BEV)や再生可能エネルギーの普及拡大に伴い、大幅な需要増加が見込まれている。

昭和電工は21年、パワー半導体向けSiCウエハーをインフィニオンに供給するとともに、共同開発する契約を結んだ。

今回は複数年にわたる新たな供給・協力契約を締結。レゾナックはまず、150ミリ(6インチ)ウエハーを供給する。将来的には200ミリ(8インチ)ウエハーを提供する計画だ。

インフィニオンはSiC半導体の生産能力を27年までに10倍に拡大することを計画している。インフィニオンが今後10年間に使用するSiC材料に占めるレゾナック製品の割合は2ケタ台に上る見通し。

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