日鉄エンジニアリングは13日、風力発電サービスの独ドイチェ・ヴィントテヒニク・オフショア・ウント・コンサルティングと日本国内の洋上風力発電施設向けにO&M(操業・維持管理)事業を共同展開することで基本合意したと発表した。競争力のある総合的なO&Mサービスを提供していく。
ドイチェ・ヴィントテヒニクは30年以上の実績を持つO&Mサービスプロバイダーで、欧州を中心に世界11カ国で風力発電施設(洋上・陸上)向け事業を展開している。洋上風力発電施設の風車・海底ケーブル・基礎の操業・点検・メンテナンスに関する技術とノウハウに定評があり、近年では台湾でもサービスを提供。アジア地域への進出を積極的に進めている。
日鉄エンジニアリングは石油・天然ガス開発用洋上プラットホームや大型海洋インフラの建設で長年の実績がある。2010年からは洋上風車基礎のEPCI事業(プラントなの設備を一括請負式の契約で建設する事業)を展開。これまでに石狩湾新港洋上風力発電(出力112メガワット)と北九州響灘洋上風力発電(出力220メガワット)向けにジャケット式基礎のEPCI契約を受注している。
両社はそれぞれ技術、ノウハウを持ち寄り、日本国内の洋上風力発電施設向けにサービスを提供する考えだ。