独グリーンエネルギー企業HH2Eは1月26日、独東部のボルナにグリーン水素工場を建設する計画を明らかにした。HH2Eは先ごろ、同国北東部のルブミンにグリーン水素工場を設置すると発表したばかり。2030年までに国内の生産能力を4ギガワット(GW)に拡大することを目標としている。ドイツ政府は同年までに国内生産能力10GW体制を目指していることから、同社はその40%を担う考えだ。
ボルナの工場は英投資会社フォーサイト・グループ、ハイドロジェンワン・キャピタル・グロースとコンソーシアムを組んで建設する考え。年内に投資の正式決定を下す。
「ティーアバッハ(Thierbach)」と命名されたボルナでの水素生産プロジェクトでは第1段階として25年までに生産能力100メガワット(MW)を実現する。これは水素の量で6,000トンに相当する。30年までに1GW(6万トン)以上に拡大することを目指している。
フォーサイト、ハイドロジェンワンとは第1段階の投資を共同で行う。生産した水素は化学メーカーや航空・トラック輸送分野の顧客に供給する計画だ。
ボルナは19世紀に褐炭産業で栄えた都市。現在はメガソーラーが集積する。同市を中心とするライプチヒ郡は水素クラスターの構築に取り組んでいる。