企業ソフト大手の独SAPは1月26日の決算発表で、従業員3,000人を削減することを明らかにした。ERP(企業資源計画)事業を強化するため、周辺事業を整理。年コストを3億5,000万ユーロ圧縮する。2018年に買収した調査ソフトの米クアルトリクスを売却することも検討している。
2022年12月期の税引き後利益は17億1,400万ユーロとなり、前期を68%割り込んだ。スタートアップ企業向けの出資で評価損を計上したことが響いた格好。営業利益は横ばいの46億7,200万ユーロだった。
売上高は11%増えて308億7,100ユーロとなった。同社が注力するクラウド事業が33%増の125億5,600万ユーロと大幅に増加。ソフトライセンス事業は37%減の20億5,600万ユーロへと後退した。