ドイツ国内の醸造所ないし倉庫から出荷されたビールの量が2022年は約88億リットルとなり、前年を2.7%上回ったことが、連邦統計局の発表で分かった。新型コロナウイルス感染防止策が大幅に緩和され、飲食店、大型イベント向けの販売が大きく増えたことが背景にある。同統計にはノンアルコールと麦芽飲料、欧州連合(EU)域外から輸入されたビールは含まれない。
国内市場向けの出荷量(課税対象)は前年比4.0%増の72億リットルで、全体の82.5%を占めた。非課税分(輸出と醸造所内での消費)は2.7%減の15億リットル。輸出はEU向けが7.8%増の8億5,100万リットル、EU域外向けが12.4%減の7億1,590万リットルだった。
ビールに炭酸水やジュールを混ぜた混合飲料の出荷量は4億4,360万リットルで、前年を0.5%上回った。ビール出荷全体に占める割合は5.1%にとどまる。
ビール出荷量は長期的にみると減少傾向が続いており、22年の実績は10年前の12年を7.4%下回った。