重要インフラ建設の差し止め訴訟を迅速化、法案が成立

重要なインフラ計画の差し止め訴訟を迅速に進めるための独政府法案が10日、連邦議会で可決され成立した。同法はインフラ計画に反対する環境団体や住民が起こす訴訟が風力発電パーク、高速道路、鉄道建設の大きな障害となり、プロジェクトが大幅に遅延することを防ぐ目的で作成されたもの。政府は計画・認可手続きも迅速化し、重要インフラプロジェクトを速やかに実現できるようにする狙いだ。

同法が施行されると、行政裁判所は重要インフラプロジェクトに関する訴訟を優先的に審理する特別小法廷を裁判所内に設置できるようになる。また、些細な不備や瑕疵を理由にプロジェクトが裁判で差し止められることが回避されるようになる。

さらに、証拠書類の提出が遅れることは原則的に認められなくなる。これには、差し止め訴訟の原告がプロジェクトを妨害するため証拠書類の提出を意図的に遅らせることを防ぐ狙いがある。

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