自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が17日に発表した1月のグループ新車販売台数は61万6,200台となり、前年同月を11.9%下回った。減少は6カ月ぶり。主力市場の中国で激減したことが響いた。
中国の販売台数は40.7%減の20万3,100台に縮小した。中東欧も23.2%減の2万9,900台と振るわなかった。その他の市場はすべて増加。西欧は20.2%増の23万1,400台、北米は15.5%増の6万7,000台、南米は30.4%増の3万5,500台、中国を除くアジア太平洋は17.5%増の2万5,000台、中東・アフリカは26.9%増の2万4,400台だった。
ブランド・グループ別でみると、大衆車(ブランド・グループ・ボリューム)は12.7%減の45万2,400台へと落ち込んだ。主力のVWブランド乗用車が19.4%減の32万4,400台となり足を強く引っ張った格好だ。シュコダは0.5%増の6万2,600台、セアト/クプラは30.8%増の3万6,200台、VWブランド商用車は13.7%増の2万9,200台へと拡大した。
高級車(ブランド・グループ・プレミアム)は15.2%減の11万6,200台で、主力のアウディは15.5%減の11万4,400台。ポルシェを対象とするスポーツ車(ブランド・グループ・スポーツ)は2.3%増えて2万4,900台となった。
商用車子会社トレイトンは12.7%増の2万2,800台と好調だった。ナビスターが30.0%増の6,200台、MANは26.7%増の6,800台と大きく拡大。スカニアも4.2%増えて5,200台となった。VWトラック&バスは10.0%減の4,500台と振るわなかった。