ドイツ連邦統計局が20日発表した1月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節調整後の実質で149.0(暫定値)となり、前月を0.5%下回った。減少は3カ月連続。指数は8月の153.3をピークに緩やか低下傾向が続いており、コロナ禍に伴うサプライチェーンのひっ迫は緩和の方向にある。ただ、コロナ禍前の20年1月に比べると依然として28.9%も高い水準にあることから、受注残の解消には時間がかかる見通しだ。
受注残高を地域別でみると、国外受注が0.8%減り全体が押し下げられた。国内は横ばいだった。部門別では投資財が0.8%、消費財が1.2%減少。中間財は0.3%増加した。
業界別では自動車・自動車部品が2.5%増えたのに対し、機械は2.2%、その他の輸送機器(船舶、鉄道車両、航空宇宙など)は1.9%落ち込んだ。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は前月と同じ7.4カ月だった。部門別の内訳は投資財が10.7カ月(前月10.6カ月)、中間財が3.8カ月(3.8カ月)、消費財が3.4カ月(3.4カ月)となっている。