エネルギー消費の20%超が再生エネに

ドイツの総エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの割合が2022年は20.4%となり、前年の19.2%から大きく拡大したことが、連邦環境庁(UBA)の15日付の発表で分かった。電力と暖房部門が全体をけん引。欧州連合(EU)の再生可能エネルギー指令(RED)で20年に義務付けられた水準(18%)を3年連続で上回った。

電力消費に占める再生エネの割合は46.2%となり、前年(41.2%)を5.0ポイント上回った。再生エネ発電量が8.5%増の2,540億キロワット時(kWh)に拡大したことが大きい。電力消費量が4%縮小したこともあり、再生エネ比率が大幅に上昇した。

暖房消費量に占める再生エネの割合は15.8%から17.4%に拡大した。ロシアのウクライナ侵攻に伴い化石燃料の価格が高騰し、天然ガスなどの使用量が減ったことが背景にある。

交通部門のエネルギー消費に占める再生エネの割合は横ばいの6.8%だった。6.8%のうち4.1ポイントをバイオディーゼル燃料、1.5%をバイオエタノールが占めており、電力は1.0ポイントにとどまった。

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