鉱工業生産が20年12月以来の水準まで回復

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が6日発表した2月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月比2.0%増の101.1(暫定値)となり、2020年12月以来の高い水準を記録した。同指数の改善は2カ月連続。経済省は企業景況感と受注の改善が続いていることや、エネルギー集約型産業の生産拡大を踏まえ、「エネルギー危機は底を過ぎた」との見方を示した。

部門別でみると、製造業が2.4%増加。投資財は3.4%増となり、7カ月連続で改善した。投資財の指数(100.7)は20年2月以来の水準まで回復している。中間財は1.8%増、消費財は1.4%増だった。

エネルギーは1.1%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。指数は78.4と極めて低い水準にある。

建設業は1.5%増加し、前月(13.6%増)に引き続き拡大した。

エネルギー集約型産業は1.9%増となり、2カ月連続で改善した。コークス・石油加工品が6.7%増、化学品が3.2%増、金属製造・加工が1.7%増、製紙が0.1%増となっている。ガラス・ガラス製品・セラミックは0.8%落ち込んだ。エネ集約型産業の生産高は前年同月に比べると12.0%低い。

主要産業をみると、自動車・自動車部品は7.6%増と大きく伸びた。機械は0.2%減少した。

1月の鉱工業生産は当初の前月比3.5%増から3.7%増へと上方修正された。

上部へスクロール