値上げ計画の企業が7カ月連続で減少

Ifo経済研究所が4月26日に発表した同月のドイツ価格計画指数(DI)は21.5ポイントとなり、前月の27.1ポイント(修正値)から低下した。同指数の下落は7カ月連続。調査担当者は「値上げの波はすでにピークを過ぎたもようだ」と述べるとともに、小売と消費者向けサービス分野で値上げを計画する企業がなお多いことを指摘。インフレ率の低下は今後数カ月、緩やかなペースにとどまるとの見方を示した。エネルギーを除いたコアのインフレ率も高止まりするとみている。

Ifoは月例の企業景況感調査の一環として今後3カ月の販売価格見通しを質問している。企業は「値上げする」「据え置く」「値下げする」のどれかを選んで回答。「値上げする」の回答比率から「値下げする」の回答比率を引いた数に季節要因を加味したものが価格計画指数となる。すべての企業が「値上げする」と答えれば同指数は100ポイントとなり、すべての企業が「値下げする」とすればマイナス100ポイントとなる。

小売業の価格計画指数は43.2ポイントだった。前月(48.7ポイント)を下回ったものの、水準は依然として高い。消費者向けサービスも36.3ポイント(前月43.2ポイント)と平均を大きく上回った。

一方、建設は6.6ポイントから5.0ポイントへと低下。製造も17.7ポイントから12.4ポイントに下がった。

上部へスクロール